2011-01-01から1年間の記事一覧

デカルトとアラン

フランスの哲学者アランの父は、読書家で腕利きの獣医。母はカフェを 切り盛りする身体の丈夫な人で、息子アランも、写真で見る限り丈夫な身体 の持ち主でした。冬の燃料に、斧を振り下ろして薪作りに専念する姿をイメージしたいところですが、実際はどうだ…

ウルトラマンは電池切れ

ウルトラマンは数日前から電池切れ。24時間計るんだと、心臓の周りにペタペタ電極を貼られて…。点滅したら、シュワッチ!!と大空に飛び立ちたいのに。

空間の感覚

水戸芸術館の「からだと動き」のワークショップに参加した。 講師は同館ACM劇場で専属舞踊家をしていた平松み紀さん。 レッスンの中にキューブの仮想空間に入って自分の名前をタッチする、というワークがあった。 床に縦横90センチの四角形になるように、…

日常の行為のシュール

路地を挟んだお隣の、ケーキ屋さんのご主人が亡くなった。 夜、サイレンを鳴らした救急車が家の前に止まった。 2階の窓のカーテン越しに、懸命に心臓マッサージをする隊員の影が映った。 数時間後、冷たい身体になって病院から戻ってきた。それから二日経つ…

鼓膜が痛くならない

内田光子さんのピアノを、水戸芸術館で聴いた。 彼女が他のピアニストと違う点は、私の鼓膜が痛くならないこと、だと気がついた。

100分de名著

あっ、シモーヌ・ヴェイユの先生だぁ! 思わず手が伸びてしまった、NHKTVテキスト11月号「100分de名著」 表紙の見開きにある哲学者アランのこの写真。撮られたのは1909年で、約100年も前なのだ。 テキストの中に、こんなくだりがある。 「アランは人間の身体性をとても大…

妖精の石

佐藤しづさんの作品『妖精の石』(Fairy's stone) 少しずつ育っている。 しかし、まだ石の中にある。

干しイチジクに手が伸びた

スーパーで目にとまった干しイチジクに、つい手が伸びて、買い物籠に入れてしまった。 Rさんのブログを読んだからだ。 ミーハーなんだ、お前さんは。

木洩れ日の家で

「私のものよ、最後の瞬間まで」ポーランド映画『木洩れ日の家で』は、ドロタ・ケンジェジャフスカ監督が、91歳の名女優ダヌタ・シャフラルスカのために書き下ろした脚本。 ワルシャワの森で愛犬フィラと暮らす老女が、人生の最後に選んだこと。

遅咲きのアサガオ

暑い夏の時期にはまったく音沙汰がなく、これはダメかと思っていた朝顔が、9月中旬になってようやく、思い出したようにたくさんの花芽をつけ、次々と咲き始めた。

養之如春

作家、井上靖さんが育った伊豆湯ヶ島の家には、祖父の代から掛けてある扁額があって、それが「養之如春」(これを養うこと、春のごとし)(漢書)だったそうです。 自分が大切にしたいと思うこと、やりたいと願うこと…、それがあったら、始めるのに遅いとい…

ジャガイモ

3.11大震災で、菜園のジャガイモは播種時期がかなりずれた。 その後の相次ぐ余震と慌しさで、ほとんど顧みる余裕もなかった。 それが、こんなにも大きく育って、地中から顔を出した。ありがとね!!

かかわり方のまなび方

7月中旬に、ダナ・レイさんのアドヴァンス・トレーニング(フェルデンクライス)があった。 終わって数日後、書店で目にしたのが西村佳哲さん(働き方研究家)のこの本(筑摩書房)。 その中で、コーチングの岸英光さんが、西村さんのインタビューに答え、 「コーチングで大事なのは、コンテンツ(…

ボタン

玄関を開けると、モンペに地下足袋の見知らぬおばさんが 立っていた。 「おひとつ、どうですか?」 背中の背負い籠を下ろしながら、籠の中に目をやった。 ボタンの小さな苗がいくつも入っていた。 50年前のその時のやり取りを、今でも覚えている。 私はまだ…

インゲン豆

インゲン豆 お前は、およそ350年も前に、中国から長崎にやってきた。 どんな荒地にも育つ強い野菜として、飢饉のときにとても役立った。 各種ビタミン、カルシウム、タンパク質が豊富なんだって?お前を連れてきた人から、そのまま名前をもらったんだ。 …

佐藤忠良の触覚

「群馬の人」 「帽子・夏」 仙台出身の彫刻家、佐藤忠良さんを知ったのは、1970年代の「帽子 シリーズ」からで、2枚目の写真「帽子・夏」が最初だった。 その忠良さんが3月30日、亡くなられた。私の父と同様、戦後のシベリア抑留を経験し、帰国後取り組…

ダイコンの双葉

少し離れたところにあって、 手つかずだった畑を耕し、時期がやや遅れはしたが、 植えたジャガイモの芽と、ダイコンの双葉(写真)が、 畝から顔を出した。 これから、元気に育っておくれ。

ハナズオウ

早春に 花芽をつけ 4月になって 葉に先立ち花を咲かせる ハナズオウ花言葉は「目覚め」

仲良しだから

パリの写真家、VICKY CEELENの 『close friends』(仲良しだから)。 どんなに遠くはなれていたって、 どんなに友だちらしくなくたって… (VICKY)

3月11日の後で

自分でやること、 人にやってもらうのではない。 そこにはよろこびのいちばん深い意味がある。 「3月11日の後で」と題した、作家松山巌さんの書評 (読売朝刊4.17)から、アランの言葉。

空腹と記憶

記憶をつかさどる海馬の研究で知られる、池谷裕二さんが、 空腹と脳の関係について、こんな記事(読売4.15朝刊)を書いている。 ◇ 胃が空っぽの時に放出される「グレリン」という消化管ホルモンが、 脳の視床下部に届いて、食欲を増進するのだが、同時にそれ…

花だいこん

ことしも、我が家の庭に咲いた。 この可憐な花だいこんは、瀬戸の花瓶へのこんな活け方より、 透明なガラスのコップに 無造作に投げ込まれたほうが、 生き生きして見える。 むらさき花だいこん。 70数年前の日中戦争初期に、 中国・南京の街で起きた事件の…

待つ

父の三回忌で家を留守にした。 その間、飼い主(妹)を待ち続けた。 自分達に、そのマネはたぶんできない。 待つことに耐え切れず、他のもので埋めようとせずに いられない。

こぶし

こぶしが 咲いた咲いていることに気づかなかった

時間の中の身体

東日本大震災から3週間が過ぎた。 その時間のなかで、さまざまなことがあり、多くのことをしたようでもあり、何にもしなかったようでもあった。 作家の高村薫さんは、いま私たちが経験している「時間」と身体について、こんなことを書いている。 ◇ 地上の営…

雑誌の休刊

FPTPYokohamaの同期、浅井由美子さんが「Parfait(パフェ)春号」にフェルデンクライス・グループレッスンの紹介記事を掲載した。 丁寧なイラスト付きで、初心者にもわかりやすく、演劇をフィールドとする彼女の、今後の展開を期待した。 ところが、この癒し系ライフア…

石巻へ

フェルデンクライス横浜の同期生から届いた、震災お見舞いをお米に換えて、石巻への救援物資窓口に届けた。 暮らしているひたちなか市と、宮城県石巻市が姉妹都市になっていて、市が地域の一次復旧後、市民と市内事業所に、石巻への救援物資を募る活動を始め…

新しい芽

地震で崩れた 石塀のうしろ アジサイに 新しい芽吹き

我が家の、石と紙のTUNAMI

津波

地震が起きたとき、石巻(宮城県)の高台で 仕事をしていた。 もう少しのところで、津波を逃れることができた。 石巻はとてもひどい被害で、 地震から5日目、運よく自宅のある仙台に戻る車に ヒッチハイクで乗せてもらえた。 家族と家の無事が確認できた。 …