2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ATMって、こんなに面白かった?

フェルデンクライス横浜トレーニングコースの卒業生にスペースを提供する、神楽坂「からだ・らぼ」(新宿区袋町10番)でのグループレッスン(ATM)に参加した。普段は赤羽方面で活動する「ひつじの会」の二人が、神楽坂デビューをした。 「地に足がつく」のテ…

嘉納が語る「効果的な動き方と応用」

嘉納の型演舞を見た後、食事に招かれたモーシェの手には、ヘブライ語で書かれたモーシェ自著の柔術本があった。 パレスチナへの入植時代に、銃撃とナイフの下をくぐり抜けた彼は、自分達の身を守るため、日本の柔術各派の技を本で学んでいた。 嘉納は、その…

二人の巨人

祖父幸之介が、精武館の江口伊八師範から兵法柔道の段位を授かる前年。1933年のパリで二人の男が出会う。 機械と電気工学の研究でパリにいたモーシェ・フェルデンクライスと、ヨーロッパ各地で柔道紹介の講演旅行をしていた、講道館の嘉納治五郎。 この時の…

柔術

部屋に、祖父の遺品が一つある。 昭和9年、旧東京市浅草区石浜町の精武館から受けた兵法柔道五段の免状で、昭和20年3月10日の大空襲をくぐり抜けた。 巻頭に戸塚派揚心流とあるから、つまりは柔術だった。現在この流派は失伝しているらしい。 昭和初期に、謎…

宮大工は教えない

「宮大工は教えない」 と、棟梁の小川三夫氏(栃木県塩谷町)は言う。(2008.7.23読売) 「例えばカンナがけは、こういう削りくずが出るようにやれ」と言われるだけ。法隆寺の鬼といわれた西岡常一棟梁に弟子入りした当初。師匠の削りくずは、向こうが透けて…

外側と内側

楊名時太極拳で、神田の本部道場に通っている。 T師の教室は、師家が残した太極拳の動きを、個々の動作ごとに、その時身体の内側ではどんな操作が必要なのか、に目を向ける。 太極拳に限らず、ほとんどの武術、スポーツは「見取り稽古」が基本で、外側の形か…

溝を掘って

「溝を掘って、水を流せ」 かつて国産初のテープレコーダー開発に成功したソニー。 その共同創業者盛田昭夫氏らが、スタート後、間もなくぶつかった壁がある。 これだけ便利で良いものを作ったのだ、あとは黙っていても売れる! ところが現実は違った。 そこ…

Face book

Face bookを始めた。 すると、フェルデンクライス・メソッドのトレーナー、ダナ・レイさんが、リオの海岸線を遥かに俯瞰する空の上で、ニッコリと微笑む、ハンググライダーの写真が飛び込んできたり、トマス・ファーンバッハさんの「意拳」をやっている「友…

50年目の同級生

暮らしている北関東の街でも、高齢化は進んでいる。 地域で新しい民生委員のなり手がなく、いわば回ってきたお鉢を引き受ける形で、その新年研修会に出席した。 隣の席にやや大柄な女性が座った。見知らぬ顔で、互いに名前を紹介しあい、とり止めのない話を…