外側と内側

 楊名時太極拳で、神田の本部道場に通っている。
T師の教室は、師家が残した太極拳の動きを、個々の動作ごとに、その時身体の内側ではどんな操作が必要なのか、に目を向ける。
 太極拳に限らず、ほとんどの武術、スポーツは「見取り稽古」が基本で、外側の形から入る。
 T師は、見取り稽古の限界と弊害を知った上で、それを越えようと模索している。
 外側から入って、どれだけ内側に近づけるか。とても興味深い世界だ。