楽器の種類による症状の特徴(メモ4)

 ピアニストには薬指と小指の屈曲傾向、ギタリストには中指の屈曲傾向、バイオリニストには左手の薬指と小指の強い屈曲傾向、クラリネット奏者には中指の過伸展傾向が見られる。
 発症頻度の高い指の組み合わせは、鍵盤楽器の場合、33%に薬指と小指双方の発症が。薬指の単独発症は19%、中指の単独発症は12%。
 撥弦楽器奏者は中指の単独発症が最も多く18%、ついで中指、薬指、小指の組み合わせが14%、中指と薬指の組み合わせは11%。
 擦弦楽器奏者では薬指の単独発症が最も多く21%、薬指と小指の組み合わせは18%。
 木管楽器奏者では薬指と小指の組み合わせが最も多く24%、ついで中指、薬指、小指の組み合わせが18%、中指の単独発症が13%。
 フルート奏者では、最も頻度の高い組み合わせは薬指と小指で29%、ついで中指単独で18%、または薬指単独で18%。
 打楽器奏者では中指、薬指、小指の組み合わせが症例全体の27%、薬指と小指の組み合わせが13%だった。

ジストニアの特徴的な症状(メモ2)

 演奏中、ある特定の動作を行うときにのみ症状が現れること。楽器を使わなければ、同じ動作をしても症状が出ないか、緩和することが多い。
 興味深いのは、どのような音楽家に発症するかという研究で、ほとんどの場合、ジストニアは一日に何時間も演奏するような、プロとして活躍している成人の音楽家に発症する。これは、高いレベルでの集中的な練習と、長時間の練習の蓄積が主な発症の要因であることを意味する。
 

音楽家のジストニアとは何か(メモ1)

 ジストニア(Dystonia)は、高度の複雑さと正確さを必要とする反復動作を、長年にわたって行ってきた局所的身体部位(指、手、腕、唇、喉など)に発症する。症状に共通する点は、不随意的に、動かそうとする筋肉と相反する動作を行う筋肉が、同時に収縮を繰り返すことで、演奏などに支障をきたす症状。

 音楽家ジストニアには、脳や脊髄などの病変の所見は、まったく見当たらないといい、いわば学習障害の一種とされる。
 出典:『どうして弾けなくなるの?』(NPO法人ジストニア友の会訳)

ハナズオウ


毎年4月になると、葉に先立って紅紫の小さな花群れを付ける。
ハナズオウ
漢字では花蘇芳と書くようだが、刺のある黄色い蘇芳(スオウ)とは、別種のようだ。
楚々としたたたずまいは、チャイナドレスの似合う少女のよう。
原産国は中国。

妹が船橋から来た。
昨年11月に亡くしたつれあいの墓参で、
ハナズオウにレンズを向けている私の傍を徐行しながら、
桜が散ったばかりの日立の霊園に、車で向かった。

現行憲法を読んでみる

知人たちの企画で6月に日本国憲法の抜粋朗読会が開かれる。
護憲、改憲という前に、自分たちがその憲法のもとで育ってきた現行憲法を、ちゃんと読んでみようというのが、その趣旨です。
膨大な全文の中から、前文、9条、11条、12条、13条、25条、96条、97条が選ばれましたが、結果的にこれらは、ほとんど現在の自民党改憲草案の対照条文と衝突し合うものになっているのを、どう解釈する?